大阪カジノに反対する市民の会は、9月27日、豊中市立中央公民館で「IRカジノに終止符を!9.27市民集会(第3回総会)」を開催しました。
大阪IRカジノは、維新の会が頼みとするMGMがコロナ禍の下で一歩も動けない状況、それでも維新の会はMGMの復活をひたすら待ち続け、カジノで大阪再生という悪夢を追い続けています。ここで反対の声を大きく広げれば大阪IRは止められると集会を開いたものです。
あいにくのコロナ禍で、会場は定員の半分に入場制限。たくさんの人に来て欲しいし、多すぎて入場できなかったら失礼。苦労して約130名の参加、全国でのZOOM視聴も30件ほどありました。
冒頭に本会の第3回総会をしました。活動・会計報告、方針・予算の承認、新役員の選出を滞りなく行いました。
本集会は会の初めての企画として東京・横浜で反対運動されている方がZOOM出演。また、集会の模様も全国にZOOM放映しました。愛知・和歌山、佐世保からは連帯のメッセージもいただきました。
大阪のカジノ反対団体も勢ぞろいし、マイクリレーで連帯挨拶。政党は立憲民主党、日本共産党、社民党、れいわ新選組の代表から激励の言葉をいただきました。
大阪IRカジノと関西万博の予定地である夢洲はコアジサシなど野鳥の宝庫。埋め立て工事が進む中でもたくましく生きているコアジサシの奮闘が大阪自然環境保全協会のメンバーから報告されました。
最後に、全国カジノ賭博場設置反対連絡協議会代表の新里宏二弁護士が仙台から駆け付け講演をされました。新里さんは「我々は今こそ、カジノは人を不幸にするビジネスであり、『カジノはいらない』の声を全国から集め、カジノの推進撤回を勝ち取ろう。」と訴えられました。
本会は、これからがいよいよ正念場の思いで、IRカジノ反対の運動を進めていく予定です。
集会決議案
コロナ禍によって行き詰まったカジノ誘致計画に終止符を打たせるべく、関係官公署の責任者に下記の事項に基づく意見書送付することを決議する。
記
1. コロナ禍の世界的蔓延、生活スタイルの変化により、IR事業の核であるギャンブル事業の将来性に疑問が持たれています。従来、誘致自治体が行ってきたカジノによる経済効果、収益シミュレーションをやり直し、その悪影響も含め冷静に誘致の是非を再検討しなければなりません。
2. 賭博行為は我が国の勤労を尊ぶ文化伝統に反し、正常な経済活動や健全な国民生活に悪影響を及ぼす違法行為です。 これに留意し、誘致を希望する自治体は民営賭博の違法性を阻却するに十分な公益性・安全性が保障されていることを市民に対して証明しなければなりません。
3. 上記2点に関する正当かつ明確な住民説明を行った上で、設置自治体の住民の意思を住民投票などで問わなければなりません。
2020年9月27日
IRカジノに終止符を9.27市民集会
「IRカジノに終止符を9.27市民集会」連帯メッセージ
IRカジノを断念させるために、日々奮闘されていることに心から敬意を申し上げます。
愛知県では大村知事が、2019年12月に「中部国際空港がある空港島を候補地として、IRを誘致する可能性を探りたい」という発言をし、2020年5月末まで民間事業者からの意見募集を行いました。
7月に知事と話す機会がありました。IRカジノの検討を止めるように申し立てましたが、「今はコロナで、国の方の動きも世界中の観光事業全体が止まっている。まずは、コロナ対策をしていく」と、話をすり替えられました。
また、民間事業者募集については、複数から募集要項について意見提案があったものの、個別の内容は正当な利益を害する恐れがあるので、回答できないといわれ、愛知県民に顔を向けない県政の姿が垣間見えます。
中部国際空港の国際便は、9月に入りフィリピン航空(週2便)、大韓航空(月3便)、セブパシフィック航空(週1便)、チャイナエアライン(週1便)と若干の離発着があるものの、今年1月の10分の1以下の離発着に落ち込んでいます。
さらに、成田・羽田・関西の国際空港にPCRセンターの設置を行っていますが、中部国際空港は国際便については国の方針の蚊帳の外という状況です。
カジノ頼みの空港需要の呼び込みは不要の産物です。
今後もIR推進の動向を注視し、愛知県から「カジノはいらん!」の声を上げていきます。
日本からIRカジノ構想が無くなるまで、ともに力を合わせて頑張りましょう。
2020年9月27日
カジノはいらん!ネットワーク・常滑
西本 真樹