ニュースレター第6号

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会報第6号を発行しました。
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2020年8月1日 第6号
現在、会員355名

MGMオリックス連合 期限内に事業提案を提出できず
市民の力で大阪IRカジノに終止符を打とう

大阪カジノに反対する市民の会 代表・西澤信善

新型コロナの感染拡大が止まりません。ジョンズ・ホプキンス大学の調べによれば7月31日現在、世界の感染者数は1736万人を超え、死者は67万人に達しています。
このような世界的疫病蔓延の中で、全く不要不急な「カジノを含む統合型リゾート(IR)」の誘致を進めている、国、自治体は、一体何を考えているのでしょうか。
大阪府・市は、カジノ事業者の事業計画の提出期限を当初予定の4月から、本年12月ころまでと、2度にわたって遅らせました。それも実際、12月に提出されるのか、現段階では定かではありません。

万博開催前を見込んでいたIRの開業は不可能となりました。全面開業は、早くても27~28年度頃になりそうです。
IRカジノの開業が遅れる理由は、夢洲に進出する予定の米国のカジノ業者、MGMリゾーツ・インターナショナルがコロナ禍によって大きな経済的打撃を受けているためです。コロナ禍が長引けば、進出断念も起こるでしょう。
7月初旬から中旬にかけ、豪雨が九州を襲いましたが、その時、メディアは自然災害と必死でたたかう自治体職員の奮闘ぶりを伝えていました。ここに自治体の存在理由を見る思いです。
すなわち、自治体の本来の使命は、住民の生命、健康、生活、財産を守ることです。
私たちは繰り返し賭博(ギャンブル)で地域振興を図る危険性を訴えてきました。依存症、多重債務、窃盗、自殺、治安の悪化などギャンブルに伴う弊害は枚挙に暇がありません。これらは「自然災害」に対して「社会災害」と呼ぶべきものです。「自然災害」は必死で防ぐのに「社会災害」はばらまこうとします。まことに奇妙です。自治体の本来の使命から外れているのではないでしょうか。
私たちはIR 構想そのものに反対しているのではありません。そこにカジノが含まれていることを問題にしているのです。
周知のように、賭博は刑法で禁止されています。それをわざわざ特別法を制定し、法の抜け穴を作って合法化への道を開いたのです。日本はすでにギャンブル大国になっています。それだけにギャンブルの弊害も深刻です。
吉村知事は賭博の弊害を知らないはずはないでしょうが、問題はどれほど深く、正確に認識しているかです。大阪府庁には松井前知事の時代から米国やマカオ、シンガポールなどのカジノ業者が頻繁に訪れていました。
しかし、松井前知事や吉村知事がギャンブル依存症の人たちと実際に会って話を聞いたという報道には接したことはありません。
吉村知事はコロナ対策では不眠不休で大阪府民のために働く知事とのイメージができました。そのイメージが本物ならば、吉村知事はなぜ大阪府民の多数が反対し、「社会災害」を引き起こすカジノ誘致に血道をあげるのでしょうか。
われわれは、この際一度立ち止まって、カジノ誘致をこのまま進めてよいのか考えなおすことを提案します。これは大阪府民の多数の願いです。カジノは各種の世論調査が示すように反対が圧倒的です。大阪府民を対象にした調査でも結果は同じ。多数に従うのが、民主主義です吉村知事が本当に府民のことを考える知事なのかどうか、カジノ誘致の対応が試金石となります。


高校生をギャンブルに誘う高校生向けリーフレット裁判が結審
判決日(9月17日午後1時10分)は大阪地方裁判所806号法廷へ
高校生向けリーフレットは、府・市IR推進局が、ギャンブルを「刑法が禁じている」と書かずに、「楽しめる娯楽」と書き、府内の全高校生や支援学校生に配布した有害なリーフレットです。
リーフレットが公になった直後の2018年12月、市民の会会員をはじめとする府民87名が、リーフレットを配布するな、リーフレットを作成させた府知事と大阪市長は作成に投入した税金32万円を弁償せよと、大阪府監査委員に住民監査請求を提出しました。
監査請求は19年2月に棄却されました。そこで有志17名が府知事を相手に19年5月に裁判を始めました。
裁判の中で、リーフレットが精神衛生行政に携わる府・市の職員の意見を無視して作成されたことや、IR推進局が所管するギャンブル等依存症対策研究会にも本件リーフレットについて一切相談しなかったことなど、作成作業の異様さが浮き彫りになりました。
いよいよ判決です。私たちはリーフレットに厳しい審判が下されると確信しています。ぜひ判決を聞きに来てください。


カジノ反対は天の声。大阪湾の魚も鳥も反対しています
IRカジノ建設予定地・夢洲の現地調査に参加しました

市民の会 佐々木雅博(池田市在住)

どこからみても大阪カジノに反対する市民が多数。その上、新型コロナの感染が世界中に広がり、カジノ業者に深刻な損害を与えています。建設予定地には絶滅危惧種の渡り鳥”コアジサシ”の営巣が認められ、大阪自然環境保全協会の調査結果を見て知りました。市民の会の現地調査に参加させてもらったので感想を書きました。
6月22日午後1時、蛍池駅前で集合し、夢洲をめざしました。参加者は13人、車2台で出発、14時30分頃、大阪市港湾局が管理する夢洲に到着し、局職員2人から説明を受けました。
IRカジノ建設予定地は大阪湾の人工島・夢洲の第3区、万博予定地は第2区に位置しています。車に分乗し第2区を一周、その間、2ヶ所で時間を取って説明してもらいました。残念ながら「コアジサシ繁殖地」(第1区)は港湾局の管轄から外れ、見学できませんでした。

 

≪感想≫

  1. まだ埋め立て工事中です、この日のダンプカー稼働状態から工事が遅れている印象を受けました。
    この上に建造物を立てる訳ですから、埋め立て地が沈降することを考えると、2025年開催は大丈夫かな?
  2. 夢洲への連絡道路は舞洲から「夢舞大橋」が1本、咲州から「夢咲トンネル」が1本あるだけです。すでに稼働中のコンテナ基地に出入りする大型トラックが頻繁に走っています。万博と、カジノが開かれると、道路渋滞はどうなるのでしょうか?
  3. カジノは環境問題以外に、コロナ感染拡大のもと、前提となるカジノ業者が予定通り参加するのか?の大問題があります。「経済活動として成立できるのか?」、「ギャンブル依存症」、「防災上の問題—–埋め立て地の沈降・津波対策」、心配は尽きません。
    IRカジノ開業と並行して計画されている大阪万博は国連のSDGs協賛万博と、うたっていますが、この課題をクリアすることは困難と思います。計画が不純に思えてならないから!
    私たちの街大阪を、歴史と文化の花咲く大阪として未来に残せるか? 試されています。


わたしも一言~~
コロナ禍後の大阪にカジノは要りません

大阪府は、コロナ禍の後にカジノで大阪を復興する計画と聞きました。
でもカジノは3密です。時を忘れて、酒で食欲と良識をマヒさせ、寝ずに大金をかけて勝負しますから、健康に有害です。
負けが込んだら、どうやって家族に言い訳しよう、借金した金をどうやって返そうかと考えると、ストレス1万倍です。
損をしても、もっとお金をどこからか工面
し、「勝ったら返せる。負けたらもっとお金をかけて、勝つまで頑張る」。もうギャンブル障害 (ギャンブル依存症) です。健康保険を使ってお医者さんに通えばと言われますが、完全に治るものではありません。
カジノで大阪復興は無理です。病人と犯罪不幸を増やすだけです。
コロナ禍後の大阪に、カ
ジノは要りません。(M)


会員の皆さんへ、市民の会からのお願いです

運営委員さん大募集

大阪カジノに反対する市民の会は、思想・信条の違いを超えて、「大阪にカジノは要らない」の一点で心を合わせ、市民による手づくりの運動を進めている団体です。
現在、月に1回開く運営委員会のメンバーを大募集しています。資格も技術も要りません。熱意があれば十分です。ぜひ、あなたもお願いします。

カンパと入会金のお願い

会の活動には印刷代、交通費、会場費、講師謝礼などかなりの資金が必要です。入会金の千円だけでは足りません。
そこで会に寄付をお願いします。入会金がまだの方も、下記のゆうちょ銀行振替口座に振り込んでください。恐れ入りますが、振込手数料も負担して下さい。
口座記号番号 00920-8-323421
口座名称(漢字) 大阪カジノに反対する市民の会
口座名称(カナ) オオサカカジノニハンタイスルシミンノカイ
他銀行から振込む際は下記を指定してください。
店名(店番) 預金種目 口座番号
〇九九店(099) 当座 0323421