「なんで あかん カジノ」シリーズ学習会第一回レポート

「なんで あかん カジノ」シリーズ学習会第一回 レポート レポート

「なんで あかん カジノ」シリーズ学習会第一回を、昨年11月25日、豊中市立福祉会館で開催しました。

集会の冒頭、本会代表の西澤信善は、本会が超党派の市民がカジノ反対の1点で結集したことや、ギャンブルで地域振興ができないこと、大阪万博が決定したことに関して、万博は半年だがカジノは半世紀続くことを考えていかなくてはならないと伝えました。

「なんで あかん カジノ」シリーズ学習会第一回 レポート

 

 

 

 

 

 

講演のトップである武田かおり氏(NPO法人AMネット事務局長)は、「万博・IRカジノより災害対策を!」との演題でカジノ会場予定地の問題点について説明しました。会場となる舞洲が、もともとは廃棄物の処分場であり、まだ埋め立てが続き沈下している状態で、工期上の問題をかかえていることや、今後も予想される大型台風ばかりでなく、津波のリスクがあることを関西空港での被災状況(台風21号)などと比較して力説されました。関西空港は廃棄物でなく安定した土砂で埋め立てられています。さらに新たな廃棄物処分場の確保が必要となることから、地盤が極めて不安定な夢洲に資金を投入するのではなく、もっと防災に投資すべきと講演されました。

「なんで あかん カジノ」シリーズ学習会第一回

 

 

 

 

 

 

基調講演の松尾匡氏(数理経済学・立命館大学経済学部教授)の演題は「高齢化時代のIRによる介護不足」でした。松尾氏はカジノには社会的弊害があるが、カジノを含むIR会場内で雇用を生み出す結果、本当に必要とすべき「医療・介護」という分野での雇用を浪費してしまうということでした。

また、カジノがかかえる他の人(自分以外)はどうでもよいという発想は商人道に外れるし、商人は戦争、麻薬、ギャンブルに手を染めてはならない、カジノをディズニーランドのように考えてはならないとお話になりました。また、カジノでの経済成長は論外であり、健全な成長には適切な財政出動は必要とお話になりました。

この学習会では、ストリートミュージシャンの大阪ヒロさんに出演していただきました。披露されたメッセージソングも心打つもので、そのメッセージは「カジノなんかいらない。カジノなんか必要ないぜ きれいなこの国に きっと似合わないぜ」でした。かつて「美しい国 日本」という書籍がありました。カジノは「美しい国」にも似合いません

この「なんで あかん カジノ」シリーズ学習会は、3か月に1回程度開催する予定ですが、3月23日に大集会を開催しますので、その後、次の企画を検討することになっています。テーマにリクエストがありましたら、ご連絡ください。

(今田 記)