6月22日(月曜日)、関西万博2020、IRカジノの予定地となっている夢洲の現状視察を行いました。
埋立、整地を行っている大阪市港湾局のご担当者の案内と説明を伺いながら、万博予定地の「2区」を中心に回ってきました。
※夢洲全体と各区割りのうち、万博予定地の155haをぐるっと一周した形です。
夢洲に渡るトンネル付近は、多くのコンテナトラックがひっきりなしに通過していきます。コンテナヤードのある夢洲は、現在でも交通慮ヴひっ迫するほどであるため、万博開催時や、IRカジノ開設後の輸送に問題あり言われていますが、それが実感できる交通量でした。
コンテナターミナルの西側にある港湾事務所からIRカジノ用地と万博用地の間を西へと移動する中、IRカジノ用地側では盛土を行っている様子がうかがえます。
案内された万博用地のうち、南側の約半分はまだ埋立は始まっておらず、水抜きのの排水池が広がっています。
すでに埋め立てが終わっている場所では、外来種ではないかと思われるものを含む、様々な植物が生い茂っています。
また排水池では水鳥が飛来している様子もうかがえます。埋立によって生まれた新たな自然環境ができつつあることもよくわかります。
建設残土や浚渫土で埋め立てた上を、圧縮のためのコンクリートで覆い、重機が往来できるようにするための工事が行われているところです。
万博、IRカジノ用地としたために急速な埋め立てを行っているため、夢洲全体は、沈下が継続中。関西国際空港の例を見るまでもなく、埋立後の沈下は今後10年以上たっても続くと見られており、この土地に高層建造物が建設することは、非常に危険と思えます。
また、排水池の水は真っ黒で、廃棄物や浚渫土からの様ざまな化学物質が溶け込んでいると推察されます。
夢洲の南端に大きく盛土された箇所があり、この一から大阪湾と夢洲一帯が見渡せました。H護岸と呼ばれる防護提の高さがOP+5.96m、盛土の部分がop+11.00mとなっており、確かにこの位置は目で見る限りは高い位置ではあるが、地震の津波や台風の高潮などは、軽く超えてきて浸水するだろうと感じる。それにもまして、防護提のあちらこちらにひび割れが生じており、自然に対する耐久性がかなり心配される。
このコロナ禍の中でもこうした工事は継続して行われていたとのこと。開発のための工事は進んでも、この夢洲の場合、観光客誘致地域としては、防災や安全面でも非常に注力しなければならないと思った。